方丈記  鴨長明

2001年4月4日
  ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水
 にあらず。
 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
 久しくとどまりたる例なし。
 世中にある、人と栖と、またかくの如し。
 

  不知、生まれ死ぬる人、何方とり来たりて、何
 方へ去る。
 また不知、仮の宿り、誰が為にか心を悩まし、何
 よりてか目を喜ばしむる。

  その、主と栖と、無常を争うさま、いわばあ
 がおの露に異ならず。或るは露落ちて花残れり。
 残るといえども朝日に枯れぬ。或るは花しぼみて
 露なを消えず。消えずといえども夕を持つ事な
 し。 


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