もう一度

彼に出会ったのは19歳の時・・・

同い年であった彼はス−ツ姿が良く似合う
営業マン（優秀）であった。

まるでアイドルに恋する様な想いを抱いてた私。

社会人初の片思いでした。

それから私は別の男性と出会い恋愛をし別れ・・・
六年後、彼と再会をし付き合いました。

丁度、私が19，20歳の頃はバブル時代と呼ばれ
そう！まさにバブルっ子と言われる世代です。

バブルが弾けるのと同じく彼も全てを失い、莫大な
借金を抱えていた・・・。

彼は『俺、やり直したい、君の為にも自分の為にも　　　出直したい！』と

二人が泥水を飲む生活が始まった・・・。

彼との新しい生活に私は　負けない　逃げない　
裏切らない　を堅く心に決め三年間を過ごしていた。

この三年間を語ろうとすると、苦しい事しか
書けないのに
思い出すのは数少ない楽しい事だけだ

不思議で仕方ない・・・。（苦笑）

そんな彼と別れて4年以上・・・
昨夜電話があった。

何人かの男性と付き合って来たけれど
私の20代は彼で始まり彼で終わっている　と
言っても過言ではないのかもしれない・・・。

そして、今さらだけど、あの時言えなかった
『プロポ−ズの言葉』を昨夜聞かされた。

もちろん今の気持ちではなく、あくまで4年前の気持ち　だが・・・。

私は基本的に、別れた元彼に電話をする事だけはしないと決めている。

もちろん思い出す事や、泣きたいくらい声が聞きたくなることはあっても・・・ね

電話を切る少し前に彼は言った・・・。
『10年後　もしまだ、お互いが独身で居たなら、一緒になろうな（笑）その時はちゃんと告白するからな！』
10年後？私は幾つだ？（＞-＜；）
絶対なんて言葉はないけれど40過ぎのおばさんを貰ってくれるのか？
そんな事を考え・・・苦笑いしてしまった私。

時の流れは不思議だ
あんなに辛かった出来事も今では笑って話せるなんて・・・。

遠い過去に感謝しながら、
遥か、未来の為に・・・前を見て歩きたい

いつか辿り着くであろう・・
赤い糸で結ばれている
まだ見ぬ君の為に
一歩一歩前を歩いて行きたいんだ

だから今は一人で歩く強さが欲しい