愛しい人へ

人に傷ついた痛みで破損した心は
時が優しく蘇生してくれる

そしてふさがった傷口が多ければ多い程、
人は優しく思いやりを持てるもの

人を傷つけて来た後悔を切ない気持ちで
抱えてるから、始まりかけた恋には
少しばかり臆病だ。

新しい恋に落ちる時　いつも初恋

世間の人達から見たら　いわゆる大人の女の
年齢にさしかかっている。

若いから許される訳でもなく
落ち着きをものにした余裕ある態度を見せれる
訳でもない　厄介な年齢

なのに伊達に年を重ねて来た訳ではないわ
と自尊心だけ人一倍持ち合わせてるから
困ったものだ（苦笑）

でもね気付いているんだ
自分の持つ自尊心が、とても脆い氷のお城の
様なものであることを・・・。

だって自尊心の根拠は何も無い。
あるのは　これだけちゃんと生きて来たのだと
自分を認めてあげたい気持ちだけ（笑）

大人ぶっていても
どんな風に冷静を保っていこうか　おどおどしたり
冷汗をかいたりと　バックステ−ジはいつも
混乱の渦

だから時々、冷静さを失って涙ぐんだり、
ささいな事に凹で　ムキになったり

その度　貴方を責めてしまう自分がいる

いっそうのこと　自身を押さえ込まずに
ふだんから感情のまま　声にだせてれば
貴方を責めずすむのかも

何度か恋を失って来た・・・。
相手の過ちのため
自分のいたらなさのために。

傷つけた分だけ　傷ついて
傷つけまいと努力する

その事が自身を傷つける

傷つけたくないとも思うのに

すると傷つけた相手を思い　またもや
自分が傷ついてしまう。

愛する事と傷は切り離せないないって知って
しまったよ
その事実を受け入れているから　時折、
矛盾に耐え切れず涙を流してしまう

愛しさから全ては生まれてくる涙なのだから

サヨナラが来るその日まで

涙の意味を聞かずに　抱きしめて