今日の日記

2002年3月15日
お前の望んでるものを叶えてやれない


俺はやっぱり お前を・・・


そんな瞳で
大きな腕で
全身で
背中から 息が出来なくなる程
抱きしめないで下さい

二度と離せなくなるから

貴方の息
貴方の匂い
貴方の温もり

小さい私の体が 壊れちゃうよ

『あい・・・してるよ』
小さな声で 聞こえた


どのくらいの時間が 過ぎたのだろうか

背中から 抱きしめられたまま

身動きせず 立ち竦んでた 二人

ゆっくりその腕を 解き
彼の胸に顔を うずめた

彼の高い鼻が 私の頬に あたる

時間よ止まれ!

無情にも時は過ぎ

そのドアを出る

やっぱり 貴方は 帰るのね


言いっぱなし
抱きしめっぱなし

その思いを全身で受け止めてしまう

受け止めた後

貴方は 背をむけ 家庭に帰る

帰らないで ここにいて

それが言えずに 笑って 見送る私

見えなくなる頃には 涙で 街が 滲んでた

*********************

抱きしめられなくても
言葉にしなくても

貴方が帰る その家に 居る
奥様が 羨ましい

貴方の子供を生めた 
奥様が 羨ましい

あなたの帰る場所は
ここではない

ならば 
抱きしめっぱなし
言いっぱなしで

放置された私は 

何処へゆけばいいの?

何処へ行けというの?

守りたいものは 妻子
失いたく無いのは 私?

そう、これが妻子ある人を愛してしまった
ってことなのですね

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