今は本当に

二人が心　触れ合った頃　私はよく

彼の歩いて来た人生が　もし　違ってくれたら
もう少し　自分と早く出会っていたなら

なんて　どうにもならない事ばかり考えてた

ある人の言葉に

二人の過去が　何かひとつでも　別の答えを選び
歩いていたら　二人は今、こうして出会うことが
なかった筈
もし、万が一　知り合うことが出来ても
こんなにはお互いを愛しく思うことなどは
なかった筈・・・・と

綴ってあった　

その頃の私には　同感できない思いと
それどころか反発心さへあったかもしれない

素敵な想い出が欲しくて　
彼と寄り添った訳じゃない！

なんて風にね・・・・。

でも　今は　本当に　その人が綴った言葉に
うなずける自分が此処に居る

でも
どうして、人は一度に　ひとつの人生しか
送れないのか？・・・って

無理な望みと知りつつ、何度も何度も
この思いを　叫んで　泣いた日々があります


奇麗事に聞えるかもしれないが
　
彼に抱かれた　あの日は　

二人が歩いて来た道だったからこそ　
辿り着けたんだ　だから　今は

あなたの歩いて来た道
わたしの歩いて来た道　を　恨んだりはしていない

恨める訳ないよね　あの頃の私は　その事に
気づけなかった